





ロングハウス
ロングハウスは,大陸部にも島嶼部にも見られる東南アジアを特徴づける住居形式と言っていい。島嶼部では,ボルネオ(サラワク,サバ,カリマンタン)のイバンIban族,ダヤクDayak族,ケンヤーKenyah族,カヤンKayan族など,インド洋メンタワイMentawai諸島のサクディ族,南フィリピンのマラナオ族,大陸部では,ヴェトナム高地のジョライJőrai族,エデ族など,ビルマ,タイ高地のカチンKachin族,カレンKaren族などがロングハウスに居住する。ビルマ高地に接する北東インドにもミシン族やニシ族のように高床のロングハウスが見られる。
ロングハウスは,一般に,長い廊下および開放されたヴェランダでつながっている多くの独立した部屋で構成される。各家族(世帯)用の住居単位を連結する極めてシステマティックな構成である。単位となる住居は,ヴェランダ廊下―居室―厨房によって構成されるが様々な形態がある。イバン族やサクディ族のような平等主義の社会とケンヤー族やカヤン族のような階層的な社会とでは空間構成は異なる。ケンヤー族のロングハウスでは,首長の住居は大きく中央に配置される。ロングハウスというと,家長に従う大家族が居住すると考えられるが,核家族が集合する形式も少なくない。ボルネオには,1つ以上のロングハウスから構成される村落をつくるものもある。








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