山本理顕×小熊英二×布野修司 コミュニティ権 新しい希望-社会圏という考え方,B&B, 2024年4月17日

コミュニティ権 新しい希望-地域社会圏という考え方

 ◎プリツカー賞

  受賞理由

 1 地域社会圏という考え方  理顕

 『都市美』1コミュニティ権 国家に対抗する権力 山本理顕

  コミュニティという中間集団は、特に都心部の商業区域では崩壊してしまっている。

  集合住宅マンションにも存在しない

  基本的人権が上 人権とは自由 国家権力に対抗する自由

  国家権力VS人権 ハンナ・アレント フランス革命が起源 人民の自由は私的生活の中にある

 公営住宅、公団住宅がコミュニティ権を奪った。基本的人権=コミュニティ権?

 第五章7「地域社会圏」という考え方『権力の空間/空間の権力』講談社メチエ2015

  ①閾を持つ住宅

  ②インフラとともに設計する

  ③「地域社会圏」内の情報共有、秘密の保護、意思決定の仕組みの共有 地域ごとの権力

  ④生活保障システム

  ⑤専門家集団 「評議会」

  ⑥魅力的な建築空間

 

  「「日本型」近代国家における公共性」社会学評論2000『アウトテイクス』2015 小熊英二

   日本における共同性と公共性 近代国家形成

   個人を越えた「公」の場をどこに求めるか→近年 国家を唯一の公共性の場とみなすべきではない 個人と国家の中間にある家族や地方 各種中間集団 

国家を越えた国際社会

日本における中間集団は、国家から独立した共同性や公共性の場になるか?

ピエール・ビルンボーム 

1 国民国家形成の諸類型

  中央集権度×身分制の消失度

 ①フランス 中央集権国家 革命後も変わらない→地方自治を否定して共同体を破壊し、国家に対して 地方を越えた愛国心を持つ個人を析出させなければならなかった。

 共和制 「県」は地方精神を打破するために設置された。

 ②アメリカ 連邦国家 開拓民共同体がベース 旧大陸の身分制から逃れた平等かつ自立した市民が自発的につくった共同体 連邦政府は調整役 地方自治に介入すべきでない 内政は地方 

 ③イギリス 立憲君主制の連合王国 慣習法 軍隊は志願制

 ④プロイセン 身分制残存 地方共同体が中央に連結

 

2 近代日本における国民国家形成

  プロイセン型? 

  バラバラに制度が輸入された 日本型

 強力な中央政権制の系列下に各種中間集団が下部組織として接続され、中間集団内では個人が前近代的ともいえる拘束を受ける秩序が形成される。

 ①国家形成と地方自治

 ②福祉制度

 ③警察

 ④教育

3 「公」のありか

日本の近代化は、地方や家族、あるいは業界団体など中間集団の、個人を拘束する前近代的な共同性を残存ないし再編させながら、それを中央集権制の下に接続して活用していった過程。 日本型

中間集団と国家の癒着 中間集団のリーダー 専制

 2 『都市美』1 小熊英二×山本理顕 「建築はコミュニティをつくれるか 経済・記憶・時間」

   『<民主>と<愛国>』(新曜社、2002) 吉本隆明 大塚久雄

   私による公(国家)の解体 吉本の家族は核家族 地域コミュニティの一部ではない

   対幻想 共同幻想 家族の集合がどう国家につながるのか? 最初から複数家族で共同してきた

   核家族化と「1住宅=1家族」 

単独家族で住んできた事例はない。←周辺地域の保守性原則PCZP()

ギリシャのポリス オイコス 家長の場アンドロンがポリスにつながっていた。

       

地域産業がつくるコミュニティ

核家族住宅 賃労働と市場経済が前提 産業革命以降 →シェアハウス シェアコミュニティ 居住が消費活動になっている。

  地域という幻想

   フーリエ、オーウェン 失敗 市村落で完結はしない 自給自足経済はなりたったことはない 塩がない 遠隔地交易 18世紀の経済学者のフィクション

    ファランジュ ゴダン ファミリステール ミュルーズ仏 にしかならない

  サンマ一匹の義理

    上田篤 「義理の共同体」

    デヴィッド・グレーバー 貨幣は、義務や負債の表象 カール・ポランニー 交換と互酬 交換は共同体と共同体の沈黙交易から始まった

    柄谷 互酬・搾取・市場経済

    「1住宅=1家族」はプライバシーとセキュリティ

  「地域」でないコミュニティ

   コミュニティとアソシエーション ドイツ職能集団ギルド インド 職業カースト

  空間の意義、再考

   空間の共有だけでは共同体はできない。記憶の共有

   ←空間の仕組み 山本

   →ハーバーマス 『公共性の構造転換』 中庭大広間がなくなっていった 制度化

   住人は建築家の意図を超えて空間を使ってしまう。人間の創造力 空間の意味を変え得る。

 ←周辺環境 周辺住民が変わった

  武蔵小山のアパート 食堂付きアパート 委員会方式

 「地域の住人」はどこに?

 ディベロッパー、行政は地域住民を僭称 眼中にない

 住民参加 邑楽町庁舎建築

 住民間の合意形成ができない

 市町村は地域共同体と呼ぶにはあまりにも大きすぎる

歩いて30分が共同体の範囲

 住民は街をつくれるか

力をもつのは鉄道会社と建設会社

 設計者の権利は敷地内のみ

 コミュニティがなかったら政府に決めてもらうしかない。

 建築家は集団ではない

専門家集団として信用されていない。

SIAスイス

ドイツ職能集団

 共通の記憶とコミュニティ

集団の記憶を象徴するシンボルをつくる建築家の機能

コミューン

コモンセンス

顔の見える現在の関係を意味していない。

 過去と未来を共有する街

 

 空間に対する信頼

 建築が社会をつくるのか、社会が建築をつくるのか。

 協働性があればいい建築ができる?

再び、「1住宅=1家族」 問題

20年後の建築を残す

小熊とコミュニティ 理顕とコミュニティ

大塚久雄 共同体の基礎理論

共同体の二重性

カンポン 

町内会 隣組

希望のコミューン

ブロック・チェーン DAO 分散自立組織のネットワーク

コミュニティ・アーキテクト制

大澤真幸×木村草太×山本理顕「家族の成立 コミュニティへの飛躍」

大澤 家族は基本的なユニット コミュニティとセット 共同体が二重性 他の動物にはない

山本 相反する二重性

   エマニュエル・トッド一対の男女の性行為 公的機関による承認 第三者の審級

   ←周辺地域の保守性原則PCZP

家族と憲法

山本 日本国憲法『自民党改正草案』第24条 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として尊敬される。家族は互いに助け合わなければならない。

木村 世界人権宣言がもと。第16条3項 家庭は、社会の自然かつ基礎的な集団単位であって、社会及び国の保護をうける権利がある。GHQ草案 家庭は社会の基礎

家制度反省 個人から出発 婚姻によって家族が成立する 家族は個人の尊厳を基本原理としてつくる。

日本人を覆う「家」

家制度 個人抑圧→両性の合意 個人主義的法体系

イエと藩 藩の独自性 均質性 イエは複数性を抑圧

エマニュエル・トッド←周辺地域の保守性原則PCZP 核家族 自然 

愛と契約の間

愛と契約

疑似家族・学校

近隣住区

PTA強制加入

会社にあなたは存在するか

世界の中の私

コミュニティでもなく、アソシエーションでもなく

コメントを残す

布野修司  Studio Spiral Chronicleをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む