島根県立大学短期学部 特別講義「日本住居の起源」 20170705

2017年7月5日 島根県立大学短期大学部 講演会

日本住居の起源ーアジアの伝統的建築とその系譜

布野 修司(ふの しゅうじ)

1949年,松江市生まれ。工学博士(東京大学)。建築計画学,地域生活空間計画学専攻。東京大学工学研究科博士課程中途退学。東京大学助手,東洋大学講師・助教授,京都大学工学研究科助教授,滋賀県立大学環境科学部教授・環境科学部・滋賀県立大学副学長・理事を経て、2015年4月より日本大学特任教授、北京工業大学客員教授。

『インドネシアにおける居住環境の変容とその整備手法に関する研究』で日本建築学会賞受賞(1991年),『近代世界システムと植民都市』(編著,京都大学学術出版会,2005年)で日本都市計画学会賞論文賞受賞(2006年),『韓国近代都市景観の形成』(京都大学学術出版会,2010年,韓三建・朴重信・趙聖民との共著)、『グリッド都市:スペイン植民都市の起源,形成,変容,転生』(京都大学学術出版会,2013年,ヒメネス・ベルデホ ホアン・ラモンとの共著)で日本建築学会著作賞受賞。

主な著書:『カンポンの世界』(パルコ出版,1991年),『戦後建築の終焉』(れんが書房新社,1995年),『住まいの夢と夢の住まい:アジア居住論』(朝日新聞社,1997年),『裸の建築家・・・タウンアーキテクト論序説』(建築資料研究社,2000年),『曼荼羅都市』(京都大学学術出版会,2006年),“Stupa & Swastika” Kyoto University Press + Singapore National University Press,2007(M. M. Pantとの共著),『ムガル都市:イスラーム都市の空間変容』(京都大学学術出版会,2008年,山根周との共著),『建築少年たちの夢』(彰国社, 2011年),『大元都市』(京都大学学術出版会,2015年)『東南アジアの住居』(京都大学学術出版会,2017年,共著)など。

松江に関連する仕事

1949年 松江生まれ 東朝日町小浜住宅 朝日小学校 付中 松江南

1991~2000年 島根県出雲市まちづくり景観賞委員会委員長

1993年       島根県加茂町文化センタ-(ラメ-ル)設計競技審査委員長 

1993年       島根県立博物館設計競技審査委員 

1994年       島根県川本町悠々ふるさと会館設計競技審査委員 

1994年       島根県美保関町七類メテオプラザ設計競技審査委員長

1994~2005年 しまね景観賞審査委員会委員

1995年       島根県鹿島町体育館設計競技審査委員長 

1996年       島根県出雲市地域交流センタ-設計競技審査委員長  

1996~2000年 島根県環境デザイン検討委員会委員

1996~2000年 島根県景観審議会委員

2000年      島根県松江市警察署設計競技審査委員長 

2004年    京都市景観整備事業検討委員会委員

2005~2010年 大橋川周辺まちづくり検討委員会(副委員長)

2007~2008年 国土交通省「建築・まちなみ景観形成ガイドライン」検討委員会委員

日本住居の起源ーアジアの伝統的建築とその系譜

Ⅰ 日本の伝統的建築 日本建築史概説

日本建築の多様性と地域性 日本建築の特質a 木・竹・紙の文化/石・土の文化b 境界の曖昧性 壁の文化 見えない境界 障子・襖 結界 縁 c 親自然 vs 人工d 仮設性 方丈庵(鴨長明)式年造替e  空間の分割と連結(付加)f 床座 畳の文化  靴の文化と裸足の文化g 規格 尺度 木割り 畳田舎間と京間   

1.  伝統的住居 

竪穴式住居  vs 高床式住居 

  寝殿造 書院造

2.   高倉

3.  神社

  神明造 vs 大社造

  八幡造 春日造 

4.  仏教寺院

  和様・唐様・天竺様

5. 城郭

6.茶室

7.西洋建築

8.近代建築

Ⅱ アジアの伝統的建築

    1 建築形態の規定要因

    気候(気温、湿度、降雨量、風向・風量)

地形や立地(平野、盆地、丘陵、丘陵、山地、森林、デルタ、海岸・河岸、水上)→植生→建築材料:木・竹、草:生物材料、石、土、氷!→建築の構法、構造

 住居形態は、社会的、経済的、文化的な産物:表現

    共通の要素:大文明 商業的ネットワーク 米倉と稲作

    日本建築のルーツ:地床式の北方系と高床式の南方系

  2 東南アジアの伝統的住居

    オーストロネシア世界

    原始入母屋造

    移動住居

    井籠組 校倉式 ログハウス

ヴァナキュラー建築とは?Vernacular :その土地特有の」「風土的」地方語」「方言」「根づいていること」「居住」インド=ゲルマン系の言葉で、ラテン語のヴァナクルムvernaculumは自家製、家で育てたという意味 

    ドーム・ヴォールト・ペンデンティブ

    高床式住居

    中庭式住居

    家族と住居形式

    住居とコスモロジー

 

Ⅲ 世界のヴァナキュラー建築

地域の生態系に基づく居住システム 鉄・ガラス・コンクリート

  木造住宅の分布

トタンの普及                    建築の工業生産化

世界中には色々な住居があります。どんな住居に住んでみたいですか? これからの日本の住居はどうあればいいですか?どんな住居に住んでいますか?将来どこに住みますか?どんな住居に住みますか? これからの日本の住居はどうあればいいですか?

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